水中にたゆたうクラゲはとても神秘的だ。ただ受動的に浮遊しているようにも思えるのだが、観察してみると全身をきゅっと収縮・伸張させて水中を進んでいるのがわかる。自らの意思を持って進んでいるのが、なんとなく愛らしい。
アーリーの実家は横浜市金沢区にある。帰省代わりに実家近くにある八景島シーパラダイスで父母と落ち合い、ファミリー3人と共に訪れた水族館での一コマだ。その他にも様々な種類の生物が水族館にはいたが、このクラゲほどに印象深いものは他になかった。唯一、水のトンネルを視界の斜め一直線に颯爽と泳ぎ去るイルカは、バックの深い青とのコントラストとあいまってなかなか美しかった。 昼食を取り、ムスメのために、メリーゴーラウンドをはじめとする遊園地的なアトラクションにもいくつか乗り、夕刻、その足で横須賀の馬堀海岸にある祖父母宅を訪ねた。馬堀海岸は、地図上三浦半島が有する二つの大きな突起のうち、東側の観音崎に近く位置する場所。近くにある走水(はしりみず)の海水浴場などは、三浦半島の中ではわりあい閑散とした穴場で、海を静かに眺めるのにはうってつけである。 夜は祖父母や先に集まっていた従兄弟達と共に花火をした。ロウソクのゆらめく炎。弧線を描くように飛び散る火花達。火薬のニオイ。そんなひとつひとつの要素が重なり合うと、閉じ込められていた幼年時代の記憶が一瞬のうちに放出される。なんともいえない郷愁を感じる瞬間・・・。 明日は早起きして、海岸に昇る朝陽を見ようと思う。 追記:PHS無線カードの電波状態が思わしくなく、今夜の日記は断念しようかと思ったが、二階の祖父の書斎の隅にベストポイントをみつけ、無事アップすることができた。しかしPHSは遅い。光ファイバーの環境に慣れてしまうと、こうもストレスを感じるものか。それにしても、技術の進歩はともかく、人の「慣れ」こそが何かにつけていちばん恐ろしい。
by arly1970
| 2004-08-14 22:13
| ファミリー
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